CMP2000公式ブログ

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1999-04-01から1ヶ月間の記事一覧

参考文献

● 大陸国家の夢 / 安武 秀岳 / 講談社● フロンティアと摩天楼 / 野村 達朗 / 講談社● パクス・アメリカーナの光と闇 / 上杉 忍 / 講談社● アメリカ南部 大国の内なる異郷 / ジェームス・M・ドーダマン / 講談社● キング牧師とマルコムX / 上坂 昇…

おわりに/02.筆者と黒人音楽

筆者が黒人音楽に始めて出会ったのは中学時代で、洋楽では白人のロックより早く出会った。ジェームスブラウンのファンクがラジオから流れてきて、ひたすら繰り返すリズムと異様な熱気にわけのわからない衝撃をうけ、たちまちとりこになっていった。その後も…

おわりに/01.黒人のなかに残るアフリカ

黒人は以上のように様々な状況の変化に対して、それに屈しず、文化の独自性を失わず、しかも独自性を発展させてきた。アメリカ南部やジャマイカの黒人英語には今もアフリカなまりが残り、ハイチなどのカリブの島々には「ヴゥードゥー」など西アフリカと同じ…

3.黒人音楽の世界制覇/07.新しい音楽、ニュースクール

88~89年頃「ネイティブ・タン」と呼ばれるN.Y.のアーティスト集団(ジャングル・ブラザーズ、デラ・ソウル、ア・トライブ・コールド・クエストなど)が次々と世に出る。彼らはオールド・スクール回帰を訴え、ヒップホップをもっと力の抜けた「音楽…

3.黒人音楽の世界制覇/06.オーバーグラウンドへ

ヒップホップは音の現場の「生々しさ」を持ち続けた音楽だ。それは一つ前の時代まで現場を支えていたバンド音楽に勝るものだった。テクノロジーの向上は音楽に「小人数化」の歴史を歩ませた。エレキ化はオーケストラ並みの大きさの音量を3,4人バンドでの…

3.黒人音楽の世界制覇/05.社会現象から思想の核へ

ヒップホップの第一世代であるアメリカ・バンバータは「ヒップホップは自分の生き方、思想の根底であり、その自己表現である音楽、ダンス、ペイント、パーティー、その全てがヒップホップだ」と語る。スタイルを真似るだけではヒップホップとは言えない。ズ…

3.黒人音楽の世界制覇/04.DJから音楽家へ

DJファンクマスターフラッシュは次第にレコードを受身でかけることに物足りなさを感じ、作曲を行ない始めた。それはプレイヤーを2台置き、2枚のレコードを自由に構成するというものだった。異なるレコードに入った曲をつなげて流すことから始まり、同じ…

3.黒人音楽の世界制覇/03.ヒップホップカルチャー

ヒップホップの特徴はラップ、ブレイクダンス、ペインティングだ。彼らは路上の壁に自由に絵や主張を描くことで、ステージを作り上げ、大きなスピーカーとレコード再生機ターンテーブルでレコードをかけ、感覚のままに自由に踊った。彼らの踊りを白人はブレ…

3.黒人音楽の世界制覇/02.ビジュアル・スター

80年代ビジュアル・スターと言われる黒人が産まれた。モータウンの70年代の切り札、ジャクソン5のスーパースター、マイケル・ジャクソン(※)や、孤高の天才アーティスト、プリンスだ。彼らは白人女性をもその美しさで魅了した。彼らの世界とその自己主…

3.黒人音楽の世界制覇/01.ストリート・ミュージック

今までもそうだが、音楽が儲けに走り、質の低いものが量産されるとそこには初期の生々しさがなくなり、人々はその反動でより新しくて、生々しい音楽を求める。つまり飽きてしまうのだ。 70年代後半は白人にとっても黒人にとっても、生々しさに欠けていた。…

2.公民権運動と黒人音楽/13.キューバ・アフリカの黒人音楽

同じ様に、カリブの小さな島国でありながら、世界的影響力をもつ島国にキューバがある。元スペイン領で、太鼓の使用を禁止されなかったキューバには、古くからパーカッションのきいたリズミカルな音楽「マンボ」があり、戦前すでにアメリカ(=世界)に広ま…

2.公民権運動と黒人音楽/12.ボブ・マーリーの登場

実はこの遅いグルーヴの最初の発明者はPファンクではない。それは海を越えたカリブ海の島国ジャマイカで産まれた。ジャマイカは元イギリス領で、真上にあるニューオリンズ港よりアメリカ文化、下からはブラジル文化、そして本国イギリスからはヨーロッパ文化…

2.公民権運動と黒人音楽/11.テンポダウンするファンク

JBのファンク・ビートはシャープでスピーデイ―な熱気にあふれるビートであり、初期ファンクバンドはジャズ上がりのミュージシャンが多かった事もあって、皆JBを手本としていた。 そんな中、独自のビートを創り出したのがP-ファンクだった。初期こそはJBバンド…

2.公民権運動と黒人音楽/10.現実逃避の時代

かわって登場したのはフュージョン(※)とディスコだった。フュージョンは先のなくなったジャズがエレキ化と他ジャンルとの融合(フュージョン)によって最後に得た成功だったが、これもレコード会社の量産体制に乗せられ、質の低い曲が増え消えた。その後ジ…

2.公民権運動と黒人音楽/09.ニューソウルとブラック・ムービー

60年代の盛り上がりは70年境に変質した。白人の音楽の祭典ウッドストックに黒人代表として乗り込み、白人ヒッピー達を魅了した西海岸のファンクバンド、スライ&ファミリーストーンは喝采の中、黒人と白人の融合を確信した。このグループは黒人も白人も…

2.公民権運動と黒人音楽/08.公民権とファンク

ジミは黒人音楽の扉を一気に開いた。だがそれに続くブルース音楽は産まれなかったので、その後ブルースは音楽の第一線を離れ、愛好家のみの聴く、クラシックとなってしまった。ジミの後に続いたのはむしろソウルだった。 サザンソウルの世界にいたジェイムス…

2.公民権運動と黒人音楽/07.ブルースの革新

60年代後半、革新的なブルースギタリストが登場した。ジミ・ヘンドリクスだ。彼は一日中ギターを弾き、ギターを持たぬときに不安だったという。彼はそれまでの黒人音楽家には考えられぬことをいくつもやった男だ。デビューからして外国(イギリス)で白人…

2.公民権運動と黒人音楽/06.キング牧師とサザンソウル

公民権運動の最も激しかった60年代、二人の黒人指導者、南部のキング牧師と北部のマルコムXはそれぞれの拠点で一見全く反対の思想を唱えていた。 キング牧師はキリスト教の「他者への博愛」「平等思想」を基本に、活動としてはガンジーの「無抵抗・不服従…

2.公民権運動と黒人音楽/05.ジャズの解体

60年代ジャズはフリージャズとなった。メロディー・ハーモニー・リズム・楽器編成などの全ての型をはずし、「フリー化」する。ジョン・コルトレーンやアルバート・アイラーが示したこの音楽はリズムもメロディーも全てが即興のみで形成された。全ての音がそ…

2.公民権運動と黒人音楽/04.ノーザンソウル、サザンソウル

60年代は白人のロックンロールに替わって、黒人のソウルが大流行する。これには二つの種類がある。「ノーザンソウル」と「サザンソウル」だ。「ノーザンソウル」はモータウンという北部デトロイトのレコード会社が中心だ。この会社はあらゆる面で革新的だ…

2.公民権運動と黒人音楽/03.ロックンロール消滅

アメリカ社会の硬く重たい「岩」を転がしたロックンロール。だがその時代は短かった。これには様々な理由があるが、レコード業界の儲けの構造に利用され、量産されすぎて、飽きられたことが挙げられる。ロックンロールはやがてツイストと名を変えた。ツイス…

2.公民権運動と黒人音楽/02.もう一つのムーブメント、ソウル

同じ時期、黒人の新しい音楽が産まれた。ソウルミュージックである。ソウルは黒人のためのポピュラーミュージックでリズム&ブルースの発展したものだ。 これはゴスペル歌手がラブソング=リズム&ブルースを歌うという行為から始まった。今では考えられぬこ…

2.公民権運動と黒人音楽/01.カウンターカルチャー

50年代に産まれたロックンロールは、アメリカ社会を驚かせた。それは人種問題、親子問題、道徳問題の全てに関わった一つの社会現象だった。そして何より音楽の「大衆芸能」から「若者文化」への移行の始まりだった。 南部白人にカントリーという音楽があった。…

1.レコードの登場/08.花開く黒人音楽

モダンジャズの革新運動は他のジャンルの黒人音楽家の食い扶持を増やした。この40年代に、ブルースはギター本の弾き語りから、バンドスタイルになり、ギターやハーモニーカ以外のブルースミュージシャンも増えた。40年代、南部のブルースミュージシャン…

1.レコードの登場/07.ジャズ・ミュージシャンの努力

最初に音楽産業の中心である北部に行き、黒人音楽を広めたジャズ・ミュージシャンは40年代に入ると次の段階に入った。彼らのレコードはかなり売れるようになっていた。今まで食うこと、認められることが目的だったが、この時代に入ると、次に彼らは給料の…

1.レコードの登場/06.北部の黒人音楽

第1次大戦の戦勝国の中でも国土を戦火の被害を受けることのなかったアメリカは20年代好景気に沸いた。対外的には次第にリーダーシップをとる側としてアメリカ大陸以外の世界にも干渉する様になる。国内的には大量消費時代が始まり、大量消費のアメリカ方式が…

1.レコードの登場/05.ゴスペルの誕生

ジャズは器楽中心(ダンス)、ブルースは歌(ソング)中心で、いずれも、芸人的ショー音楽として出発したのに対し、ゴスペルは、黒人霊歌(スピリチャル)が形式化されて、器楽演奏が加わった物で、20年代から産まれた。ジャズやブルースよりも厳かな宗教音…

1.レコードの登場/04.ブルースの誕生

にぎわう港町や都市で産まれたジャズに対し、ブルースは同じ南部でもデルタ地帯の農民の労働歌から産まれた。教会音楽は、教に許しをこう音楽だが、ブルースは個人的なことを歌うので、罪深い音楽とされた。しかし彼らは、自らの手作りのギターで週末や休日…

1.レコードの登場/03.ジャズの誕生

ジャズは港町ニューオリンズで産まれた。きっかけはブラスバンドだ。南北戦争終了後、黒人が軍楽隊の楽器を手に入れ、バンドを結成して収入を得る道を考え出したことから産まれた。彼らは楽器をすぐに使いこなし、楽譜通りに演奏するのでは物足りず、即興演…

1.レコードの登場/02.レコード出現

蓄音機は1900年頃から家庭用に売られた。これは瞬く間に普及した。これにより、今まで現場に演奏家の演奏を聴きに行くことでしか音楽を体験することが出来なかったのが一変した。いつでも聴きたいときに個人の部屋で聴けるようになったのだ。しかし、そ…